持ち運べる2 ch・GPSDOオプション

USRP B210搭載RF収録再生システム

小型でも2系統。現場の信号を同時に記録。

  • 70 MHz〜6 GHzのRF信号を収録・再生
  • ストリーミング方式で、48 MHz BW × 1 ch、または24 MHz BW × 2 chの信号を収録・再生
  • ノートPCとUSB接続し、測定場所へ持ち運び可能
  • オプションのGPSDOで、時刻・周波数の基準が必要な測定に対応
ノートPCと筐体付きUSRPをUSB接続した収録再生システムの構成例
ノートPC型の参考構成(写真のUSRPはB210)。PC機種・画面は構成例です。
RF周波数範囲
70 MHz〜6 GHz
収録・再生帯域幅/ch *1
48 MHz BW(1 ch時)24 MHz BW(2 ch時)
チャネル数
RX 2 ch / TX 2 ch

*1 : BWは帯域幅を表します。掲載値は収録・再生帯域の目安であり、振幅平坦度を保証する値ではありません。 帯域幅の数値について →

動画で見る、RF収録再生システム。

ノートPCとUSRPを使ったシステムの紹介動画です。

動画はB210の使用例です。2 chの位相同期の確認範囲は、このページのFAQをご参照ください。

YouTubeで動画を見る ↗

収録再生方式

受信しながら保存し、保存した波形をRF再生。

ストリーミング方式

1 ch時48 MHz BW、2 ch時24 MHz BW/chの収録・再生は、ストリーミングで。

ストリーミング方式の説明図。収録はUSRPで受信したIQデータをPCのSSDへ連続保存。再生はSSDの波形データをUSRPへ送り、RF信号として出力します。
方式の説明図です。図中の機器は、このページの実機構成を示すものではありません。

収録受信しながら連続保存

ソフトウェア無線機が受信したIQデータをPCへ送り、内蔵SSDに保存し続けます。

SSDに空き容量がある限り、保存し続けます。

再生SSDから連続RF再生

送信するIQデータをSSDから連続して読み出し、USRPへ転送します。ソフトウェア無線機からRF信号としてリアルタイムに出力します。

波形容量に上限のあるSGのArb機能では満たせない連続性を実現します

必要な通信・PC・SSDの持続性能を、構成ごとに確認します。

連続動作の帯域・時間は、PC・SSDを含む構成と保存容量によります。

送信しながら、同時に収録。

用意したIQ波形をRF信号として送信しながら、受信した信号を収録できます。

送受信同時の組み合わせ
ストリーミング再生
ストリーミング収録○

○:対応する組み合わせ。

帯域・チャネル数は、FPGA・PC・接続・SSD構成によります。最大帯域・全チャネルでの同時動作を保証するものではありません。

チャネルサウンダーの送受信系に。

測定波形を送信し、伝搬後の信号を同時収録。チャネルサウンダーの送受信・IQデータ保存に利用できます。波形の用意・伝搬解析はお客様の環境で行います。

この機種のポイント

高調波・低調波による受信応答に注意

入力信号とは異なる周波数にも、信号が観測されることがあります。目的の信号と取り違えないよう、奇数倍・奇数分の1の周波数に関係する応答にも注意が必要です。

お届けするシステム構成

B210と制御PCを、設定済みのシステムでお届け。

USRP、PC、SSDと収録再生ソフトウェアを組み合わせ、必要な動作条件を確認してお届けします。

やりたい収録・再生からPCを選ぶ

ノートPCの仕様・電源・保存容量をご紹介します。以下はお届けする構成の一例です。

以下は、制御PC・SSD・接続機器の構成例です。使用する帯域幅・チャネル数・収録再生時間に合わせて選定します。

必要なアンテナ2系統を組み合わせます。GPSDOを選ぶ場合はGPSアンテナも合わせて用意します。

ノートPCと筐体付きUSRPをUSB接続した収録再生システムの構成例
ノートPC型の参考構成(写真のUSRPはB210)。PC機種・画面は構成例です。
USRP
B210
PC構成
ノートPC(以下は構成例)
CPU
AMD Ryzenシリーズ
メモリ
8 GB
保存用SSD
NVMe SSD 1 TB
画面
14インチ
PCとの接続
USB 3.0(Type-A) × 1

Type-AはPC側の端子です。USRP側はType-Bです。

USRPの電源
USBバスパワー、またはACアダプター。本システムでは、2 ch運用時またはGPSDO(OCXO)搭載時はACアダプターが必須です。
給電条件を見る →
ソフトウェア・設定
収録再生ソフトウェア、データビューア、Ubuntu Linux、ドライバーを設定してお届けします。
操作資料
日本語の技術・操作マニュアル(電子版)

掲載内容は構成例です。納品する機器・ソフトウェアと構成は、お見積もりに明記します。

収録ボタン・状態表示と、時間波形・スペクトラムを表示した収録再生ソフトウェアの実画面

実際の画面で見る使い方

受信・収録・内容確認・RF再生の手順を、実際の画面で紹介します。基本操作から、時刻指定や繰り返し収録などの応用まで確認できます。

実際の画面で使い方を見る

共通の操作画面例です。掲載機種の動作実績を示すものではありません。

用途に合わせて構成を選ぶ

選べるオプション。

PC性能・SSD容量と、運用に必要なアクセサリを選べます。

PC・保存用SSDの構成変更

CPU・メモリ・SSDの増量や、お手持ちの機器を使う構成もご相談いただけます。

収録時間に応じて容量を選定。連続書き込み・読み出しを含めて確認します。

基板実装型GPSDO(TCXO)のメーカー製品写真

基板実装型GPSDO(TCXO) ↗

型番:783454-01

オプション

GPSを基準にした10 MHz・PPSによる周波数・時刻同期。

TCXO型はUSBバスパワーに対応。外部10 MHz入力とは搭載状態を含めて選択します。本システムの2 ch運用ではACアダプターが必須です。

給電条件を見る →
5 VアクティブGPSアンテナのメーカー製品写真

5 VアクティブGPSアンテナ ↗

型番:783480-01

オプション

基板実装型GPSDO(TCXO/OCXO)で衛星信号を受信するためのアンテナ。

GPSDOを追加した場合に使用。設置場所と受信条件を確認します。

当社で確認した動作

B210の動作確認結果
確認日収録/再生方式UHD帯域幅/chチャネル数確認時間動作確認
-収録ストリーミング-48 MHz BW1 ch30分30分間データ欠落なし
-再生ストリーミング-48 MHz BW1 ch30分30分間データ欠落なし
-収録ストリーミング-24 MHz BW2 ch30分30分間データ欠落なし
-再生ストリーミング-24 MHz BW2 ch30分30分間データ欠落なし

収録・再生を個別に各30分確認しています。同時収録再生の確認実績ではありません。

掲載結果は、確認時の構成・設定と確認時間内での結果です。常にデータ欠落がないことを保証するものではありません。確認時間は動作上限ではありません。

保存に使える空き容量が1 TBなら、20 MS/s × 2 ch・int16 I/Qで収録時間は約104分(計算値)です。

ご相談・お見積もり

B210の構成を相談する。

使用周波数・帯域幅/ch・チャネル数と、収録・再生の時間をお知らせください。同期や同時動作、アクセサリ、PC・SSDも含めてご案内します。

選定の前に

この機種のよくあるご質問。

収録帯域の外に強い信号がある場合、影響しますか?

影響する場合があります。搭載RFICの特性により、帯域外の強い信号が収録帯域内に現れることがあります。使用周波数と周辺信号に応じて、RF入力フィルタなどを含めて構成を検討します。

帯域外信号の影響・対策と観測例を見る →

再生開始前や送信周波数の変更時にも、信号が出ますか?

内部校正に伴い、再生データとは別の一時的な信号が出力される場合があります。評価対象へ入れたくない場合は、外部RFスイッチなどによる遮断を検討します。

内部校正時の出力・対策と機種ごとの条件を見る →

1 chと2 chで、収録・再生の帯域幅は変わりますか?

1 ch使用時は48 MHz BW、2 ch使用時は1チャネルあたり24 MHz BWです。

両条件で、収録・再生を個別に各30分、データ欠落なく動作することを確認しています。同時収録再生の確認実績ではありません。

48 MHz BWの採用理由を見る →

当社で確認した動作を見る →

2 chで別々の中心周波数を設定できますか?

受信側の2 chは中心周波数を共有し、送信側の2 chも中心周波数を共有します。2系統を別々の周波数帯へ自由に同調する構成ではありません。

垂直・水平、右旋・左旋など、偏波の異なる2系統のアンテナ信号を収録し、比較する用途に利用できます。

GPSDOを付けてもUSB給電だけで使えますか?

GPSDO(OCXO)搭載時は、USRPへの外部電源としてACアダプターが必須です。GPSDO(TCXO)はUSBバスパワーで使用できます。

本システムでは、GPSDOの有無・種類にかかわらず、2 ch運用時はACアダプターを必須とします。

メーカーのGPSDO給電条件を見る →

保存データ量と収録時間は、どう計算しますか?

20 MS/s × 2 ch、標準のint16 I/Q形式(複素サンプルあたり4バイト)の場合、保存量は160 MB/sです。保存に使える空き容量が1 TBなら、計算上は約104分です。

10進表記の容量で計算した目安です。OS使用領域やファイル処理の余裕は含みません。20 MS/sはサンプルレートであり、RF帯域幅20 MHz BWと同義ではありません。

保存データ量・収録時間の一般式を見る →

2チャネルの位相同期は、どの範囲を確認していますか?

確認対象は、同じ条件で収録した際の初期位相差の再現性です。連続動作中の位相ドリフトは未評価で、受信側の結果を送信側へそのまま適用しません。

複数台構成は、1台構成の実績とは分けて検証します。GPSDOと外部10 MHz基準の利用方法は、搭載状態を含めて確認します。

LO共有とチャネル間位相差の基本を見る →

位相同期の共通の確認条件を見る →

収録と再生を同時に行えますか?

ストリーミング同士で対応。送信しながら受信する構成に対応。受信・送信の帯域とチャネル数を合わせて、USB・PC・SSDの性能を確認します。

「2チャネル同時」と「収録しながら再生」は別の条件です。掲載実績は、送受信同時動作の最大性能を示すものではありません。

2つの方式の違いを見る →

本体メモリ方式に対応していますか?

本システムの本体メモリ収録・再生方式の対象外です。PCのSSDとの間で転送するストリーミング方式を使用します。

メーカーの機器構成を見る →

外付けSSDは何に使いますか?

内蔵SSDに収録したデータの退避や、解析用PCへの受け渡しに使用します。退避後に内蔵SSDの空き容量を確保し、次の測定に備えます。

収録・再生する帯域幅が狭い場合は、外付けSSDを使った収録・再生も可能です。ご希望の帯域幅や使用条件をご相談ください。

採用するPC・SSD・ケーブルの接続条件と、必要な読み書きの持続性能を、構成選定時に確認します。

仕様と対応条件

基本仕様を詳しく確認する。

機器単体の仕様と、各方式の適用条件を掲載しています。各値の🔗から出典へ移動できます。— は未確認・対象外を表します。

B210:基本仕様
受信周波数範囲70 MHz〜6 GHz🔗
送信周波数範囲70 MHz〜6 GHz🔗
最大瞬時受信帯域幅 / ch56 MHz BW🔗サンプルレート・アナログ帯域と48 MHz BW表記の違い
B210 最大瞬時受信帯域幅 / chの条件

B210の2 ch動作は最大30.72 MS/s。56 MHz BWは1 ch時。

最大瞬時送信帯域幅 / ch56 MHz BW🔗サンプルレート・アナログ帯域と48 MHz BW表記の違い
B210 最大瞬時送信帯域幅 / chの条件

B210の2 ch動作は最大30.72 MS/s。56 MHz BWは1 ch時。

受信チャネル数2🔗
送信チャネル数2🔗
受信チャネルごとのRF周波数設定RFの中心周波数を独立に設定できるか。デジタル周波数シフトとは別です。×🔗
B210 受信チャネルごとのRF周波数設定の条件

RX同士・TX同士はそれぞれLOを共有。送信と受信の周波数は独立。

送信チャネルごとのRF周波数設定×🔗
B210 送信チャネルごとのRF周波数設定の条件

RX同士・TX同士はそれぞれLOを共有。送信と受信の周波数は独立。

受信ゲイン設定範囲UHDのゲイン設定範囲。RF回路の実利得とは区別します。0〜76 dB
受信ゲイン設定ステップUHDの設定ステップ。周波数別のRF仕様は条件を参照。1.0 dB
送信ゲイン設定範囲UHDのゲイン設定範囲。RF回路の実利得とは区別します。0〜89.8 dB
送信ゲイン設定ステップUHDの設定ステップ。周波数別のRF仕様は条件を参照。0.2 dB
PC接続方式USB 3.0🔗
B210 PC接続方式の条件

PC側:USB Type-A。USRP側:USB Type-B。

収録・再生方式

機器側の対応を比較。連続動作時間やPC・SSD性能は含みません。

B210:収録・再生方式
ストリーミング収録○🔗
ストリーミング再生○🔗
本体メモリ収録/再生×🔗
DRAM搭載量FPGA側のDRAM容量。OS用メモリは含みません。—
本体メモリ収録時間 / 再生波形長容量から計算した理論値。収録または再生を単独で行う条件。—

同時収録再生

○は対応する構成があることを示します。全帯域・全チャネル同時の保証ではありません。

B210:同時収録再生
ストリーミング収録 + ストリーミング再生○🔗
B210 ストリーミング収録 + ストリーミング再生の条件

機器側の全二重通信に対応。実際の転送帯域は接続構成による。

ストリーミング収録 + 本体メモリ再生×🔗
本体メモリ収録 + ストリーミング再生×🔗
本体メモリ収録 + 本体メモリ再生×🔗
本体メモリ同士の同時チャネル数—

同期

周波数・時刻の同期と、初期位相差の再現性を区別します。詳しい条件は別ページへ。 初期位相差の再現性は位相差がゼロという意味ではありません。連続動作中の位相ドリフトは未評価です。

B210:同期
外部10 MHz基準入力○🔗
外部PPS入力○🔗
GPSDOオプション🔗
外部LO入力×🔗
B210 外部LO入力の条件

外部LO用端子なし。

LO出力・共有×🔗
B210 LO出力・共有の条件

外部LO用端子なし。

複数台の周波数・時刻同期○🔗同期の詳細
受信チャネル間の初期位相差の再現性—
送信チャネル間の初期位相差の再現性—

サンプリング

IQサンプルレートとRF帯域幅、ADC/DAC分解能と保存形式は別の仕様です。

B210:サンプリング
最大IQサンプルレート / ch61.44 MS/s🔗サンプルレート・アナログ帯域と48 MHz BW表記の違い
B210 最大IQサンプルレート / chの条件

B210の2 ch動作は最大30.72 MS/s。

マスタークロックレートIQサンプルレートの基準となるクロック。単位はMHz。5〜61.44 MHz🔗
B210 マスタークロックレートの条件

2 ch動作時のマスタークロックレート上限は30.72 MHz。

ADC分解能12 bit🔗
DAC分解能12 bit🔗

RF受信性能

入力上限は損傷を避けるための制限。測定に適した入力レベルとは別です。

B210:RF受信性能
RF入力上限レベル−15 dBm🔗
推奨RF入力上限レベルメーカーが入力上限と分けて公表している場合に掲載。—
RF入力インピーダンス50 Ω🔗
RF入力コネクタSMA🔗
雑音指数(NF)<8 dB🔗
B210 雑音指数(NF)の条件

Typical。

フルスケールに達する入力レベル—
入力IP3(IIP3)−20 dBm🔗
B210 入力IP3(IIP3)の条件

Typical NF条件。

受信ゲイン整定時間—
受信DCオフセット—
受信イメージ抑圧性能—

RF送信性能

出力やひずみの値は、周波数・ゲイン・補正条件と合わせて確認します。

B210:RF送信性能
最大RF出力レベル最大+20 dBm🔗
B210 最大RF出力レベルの条件

端子仕様。周波数や波形によって異なる。

RF出力インピーダンス50 Ω🔗
RF出力コネクタSMA🔗
送信位相雑音—
出力IP3(OIP3)—
送受信間アイソレーション—
送信ゲイン整定時間—
LO漏れ—
送信イメージ抑圧性能—
非高調波スプリアス—
出力雑音密度—

設置・運用条件

USRP本体の仕様です。PC・SSD・付属品の重量などは含めません。

B210:設置・運用条件
外形寸法97 × 155 × 15 mm🔗
B210 外形寸法の条件

メーカー記載順。

本体重量350 g🔗
電源方式USBバスパワー / ACアダプター🔗🔗
B210 電源方式の条件

GPSDO(OCXO)搭載時はACアダプター必須。TCXO型はUSBバスパワーに対応。本システムの2 ch運用ではACアダプター必須。

消費電力 / 電源定格—
動作温度範囲—
冷却方式—
ラック搭載—

仕様・構成・アクセサリの出典