基本1 / 受信

受信設定をして、信号を受信する。

まずは収録せずに、受信した信号を画面で確認します。

CH0のRX2端子で、中心周波数2 GHz・帯域幅10 MHzの信号を受信します。

手順1 受信条件を設定する

設定画面の、①〜⑥の項目を変更します。番号に沿って、下の説明と拡大画像を確認してください。

受信設定の変更箇所:①使用方向、②チャネルの用途、③MCR、④Rx帯域幅、⑤アンテナ、⑥中心周波数・LOオフセット・ゲイン
①使用方向 ②チャネルの用途 ③MCR ④Rx帯域幅 ⑤アンテナ ⑥中心周波数・LOオフセット・ゲイン
  1. 「設定」タブを開き、使用方向を設定します。

    使用方向
    RXのみ
    使用方向の選択肢:双方向、RXのみ、TXのみ
  2. CH0の用途を設定します。

    用途
    RX(ストリーミング)
    CH0の用途をRXストリーミング、CH1・CH2・CH3をなしにした設定
  3. MCRを設定します。

    MCR
    125 MHz
    MCRのプルダウンで125 MHzを選択

    この例のIQレート12.5 MS/sとの比が整数(10)になる設定です。

  4. Rx帯域幅を選びます。

    Rx帯域幅
    10 MHz BW
    IQレート
    12.5 MS/s
    Rx帯域幅のプルダウンで10 MHz BW・12.5 MS/sを選択
  5. アンテナと使用しないチャネルを設定します。

    CH0のアンテナ
    RX2
    使用しないチャネルの用途
    なし
    CH0のアンテナ欄を含むチャネル一覧。RX2を選択
  6. 中心周波数・受信ゲイン・LOオフセットを設定します。

    中心周波数
    2000 MHz
    受信ゲイン
    20 dB
    LOオフセット
    0 MHz
    中心周波数・LOオフセット・ゲインの列見出しと設定値

手順2 受信を開始する

  1. ツールバーを以下の状態にします。

    収録
    オフ
    詳細収録
    オフ
    「開始」「収録」「詳細収録」の位置。収録ボタンはオフ。
    「開始」「収録」「詳細収録」の位置。収録ボタンはオフ。
  2. 「開始」を開き、以下の設定をして「実行開始」を押します。

    開始タイミング
    今すぐ開始
    収録時間
    連続
    プレトリガ
    オフ
    収録時間の「連続」を選択した開始前の画面。
    収録時間の「連続」を選択した開始前の画面。 画面を拡大 →

手順3 受信した信号を確認する

  1. 「モニター」タブで時間波形を確認します。振幅や時間変化を見ることができます。

    受信中のCW信号の時間波形・スペクトラム。
    受信中のCW信号の時間波形・スペクトラム。
  2. スペクトラムで、信号の周波数成分を確認します。

受信中に、次の収録操作へ進みます。

基本2 / 収録

受信中の信号を収録する。

手順1 収録を開始する

  1. 受信中に、ツールバーの「収録」をオンにします。

    「収録」がオンになった状態。
    「収録」がオンになった状態。
  2. 状態表示で「収録中」、経過時間、ドロップ数を確認します。

    RXのみで収録中の状態表示。経過時間・帯域幅・ドロップ数。
    RXのみの収録中・経過時間・ドロップ数の表示。

手順2 収録を終了する

  1. 必要な信号を収録したら、「収録」をオフにします。

    「収録」がオフになった状態。
    「収録」がオフになった状態。
  2. 収録を終了しても、受信は続きます。受信も終了するときは「停止」を押します。

    「収録」をオフにした後の「停止」ボタン。
    「収録」をオフにした後の「停止」ボタン。
  3. ツールバーの「データフォルダ」を押して保存先を開き、収録日時のフォルダーを確認します。

    保存先を開くツールバーのデータフォルダボタン。

収録した信号は、出力先フォルダーにIQデータ(.dat)と設定情報(.ini)として保存されます。

ドロップ数が増えた場合は、データ欠落が発生しています。収録条件やPCの処理・書き込み性能を確認してください。

基本3 / 内容確認

収録データを開いて、内容を確認する。

手順1 収録データを開く

  1. Ubuntu画面左側のバーで、データビューアのアイコンをクリックして起動します。

    Ubuntu左側のバー。RF操作アイコンの下にある青い波形アイコンからデータビューアを起動します。
    青い波形のアイコンがデータビューアです。
  2. データビューアのツールバーで「開く」を押します。

    データビューアの「開く」ボタン。
    データビューアの「開く」ボタン。
  3. 基本2で確認した収録日時のフォルダーから、チャネル番号を確認してIQデータ(.dat)を選びます。

    収録したCH0のIQデータを選びます。
    収録したCH0のIQデータを選びます。

設定情報(.ini)は収録時に自動で作成され、IQデータと同じフォルダーに保存されます。

手順2 波形とスペクトラムを確認する

  1. 時間波形で信号の変化を、スペクトラムで周波数成分を確認します。

    収録したCW信号の時間波形・スペクトラム。
    収録したCW信号の時間波形・スペクトラム。
  2. 表示位置を移動して、確認したい部分を見ます。

    表示位置を変更するシークバー・移動ボタン・モード選択。
    表示位置を変更するシークバー・移動ボタン・モード選択。

RF信号の出力は、次のRF再生操作で行います。

基本4 / RF再生

送信設定をして、収録データをRF再生する。

収録したデータをRF再生します。送信端子を評価対象へ接続します。

手順1 収録データと送信条件を設定する

  1. 実行を停止し、使用方向を設定します。

    使用方向
    TXのみ
    使用方向を「TXのみ」にした設定例。
    使用方向を「TXのみ」にした設定例。
  2. 各チャネルの用途を設定します。

    使用するチャネル
    TX(ストリーミング)
    使用しないチャネル
    なし
    TX CH0の用途と、使わないチャネルの「なし」。
    TX CH0の用途と、使わないチャネルの「なし」。
  3. 以下を設定し、「ソース概要」をダブルクリックして収録データ(.dat)を選びます。

    TXソース
    ファイル
    基本3と同じ収録データを選んだソース概要。
    ソース概要で、基本3と同じ収録データを選んだ設定例。
  4. 送信周波数・送信ゲインを設定し、IQレートを収録データに合わせます。

    必要に応じて減衰器を使用します。送信ゲインは低い値から調整します。

    送信周波数・LOオフセット・ゲインの設定欄。
    送信周波数・LOオフセット・ゲインの設定欄。
    Tx帯域幅10 MHz BW・IQレート12.5 MS/sの設定欄。
    Tx帯域幅10 MHz BW・IQレート12.5 MS/sの設定欄。

手順2 RF再生を開始して状態を確認する

  1. 「開始」を開き、送信だけが実行対象であることを確認します。

    送信のみが実行対象の開始前画面。繰り返しはオフ。
    送信のみが実行対象の開始前画面。繰り返しはオフ。
  2. 以下の設定をして「実行開始」を押します。

    再生を繰り返す
    オフ
    繰り返しオフと「実行開始」の位置。
    繰り返しオフと「実行開始」の位置。
  3. 状態表示でRF再生の動作を確認します。途中で終了するときは「停止」を押します。

  4. 実際のRF信号や出力レベルは、接続先の測定器で確認します。

送信ゲインの設定値は、校正されたRF出力レベル(dBm)の指定ではありません。

基本5 / 本体メモリ収録

本体メモリを使って、信号を収録する。

ここでは信号をUSRPの本体メモリに収録してから、PCへ転送し保存する本体メモリ収録を解説します。PCへの転送が追いつかない広帯域のデータも、本体メモリに収まる短い区間を取得できます。本体メモリに収録できるデータ量は、本体メモリの搭載量、帯域幅、チャネル数で決まります。詳しくは各機種ページを参照してください。

この例はN310のRX CH2・2 GHz・1.25 MS/s・受信ゲイン30 dBで、0.1秒を1回収録します。

手順1 受信条件を設定する

  1. 「設定」タブを開き、使用方向を設定します。

    使用方向
    RXのみ
    使用方向をRXのみに設定
  2. CH2と使用しないチャネルの用途を設定します。

    CH2の用途
    RX(オンメモリ)
    使用しないチャネルの用途
    なし
    CH2はRX(オンメモリ)、CH0・CH1・CH3はなし
  3. MCRを設定します。

    MCR
    125 MHz
    Master clock rateを125 MHzに設定
  4. Rx帯域幅を選びます。

    Rx帯域幅
    1 MHz BW
    IQレート
    1.25 MS/s
    Rx帯域幅1 MHz BW、IQレート1.25 MS/s
  5. CH2のアンテナを設定します。

    アンテナ
    RX2
    CH2のアンテナRX2
  6. CH2の中心周波数・受信ゲインを設定します。

    中心周波数
    2000 MHz
    受信ゲイン
    30 dB
    LOオフセット
    0 MHz
    CH2の中心周波数2000 MHz、受信ゲイン30 dB、LOオフセット0 MHz

手順2 収録を開始する

  1. 「開始」を開き、以下のように設定します。

    収録時間
    0.1秒
    回数
    1回
    RXのみ・本体メモリ収録0.1秒・1回の開始前設定。
    RXのみ・本体メモリ収録0.1秒・1回の開始前設定。
  2. 「実行開始」を押し、本体メモリへの収録とPCへのデータ転送が完了するまで待ちます。

    本体メモリ収録の「実行開始」ボタン。
    本体メモリ収録の「実行開始」ボタン。

手順3 収録データを確認する

  1. 収録データを開き、時間波形・スペクトラムを確認します。

    RX CH2の0.1秒・125,000サンプルの表示例。画面の「帯域幅」はRF回路の読み戻し値で、IQレートは1.25 MS/sです。
    RX CH2の0.1秒・125,000サンプルの表示例。画面の「帯域幅」はRF回路の読み戻し値で、IQレートは1.25 MS/sです。 画面を拡大 →

収録時間は本体メモリに収まる範囲で指定します。繰り返し収録ではデータの転送を挟むため、収録区間の間に、収録されない時間が生じます。

基本6 / 本体メモリRF再生

本体メモリを使って、収録データをRF再生する。

基本5の表示例と同じ0.1秒の収録データを本体メモリへ転送し、繰り返しRF再生します。

PCからの転送が追いつかない広帯域のデータも、本体メモリにあらかじめ転送しておくことで、本体メモリに収まる短い区間を連続再生することができます。

手順1 収録データと送信条件を設定する

  1. 使用方向とチャネルの用途を設定します。

    使用方向
    TXのみ
    使用するチャネルの用途
    TX(オンメモリ)
    0.1秒の収録データを選んだ、本体メモリRF再生の設定例。
    0.1秒の収録データを選んだ、本体メモリRF再生の設定例。 画面を拡大 →
  2. 以下を設定し、「ソース概要」をダブルクリックして収録データを選びます。

    TXソース
    ファイル
    ソース概要に表示された選択ファイル名:20261016-135826-000-ch02.dat [0:125000]。
    ソース概要に表示された、選択した収録データのファイル名。
  3. 送信条件を設定します。

    送信チャネル
    CH0
    中心周波数
    2 GHz
    IQレート
    1.25 MS/s
    送信ゲイン
    0 dB
    本体メモリRF再生の送信周波数・LOオフセット・ゲイン。
    本体メモリRF再生の送信周波数・LOオフセット・ゲイン。

手順2 転送してRF再生する

  1. 「開始」を開き、「実行開始」を押します。

    本体メモリRF再生の開始画面。
    本体メモリRF再生の開始画面。 画面を拡大 →

転送後、繰り返しRF再生が始まります。

手順3 状態を確認して停止する

  1. 状態表示でRF再生の動作を確認します。

    データ転送後のRF再生中の状態。
    データ転送後のRF再生中の状態。 画面を拡大 →
  2. 評価が終わったら「停止」を押します。

    本体メモリRF再生中の「停止」ボタンの位置。
    本体メモリRF再生中の「停止」ボタンの位置。
応用1 / 時間指定

受信中の信号を30秒収録する。

手順1 収録時間を指定する

  1. 受信中(「収録」オフの状態)に、ツールバーの「詳細収録」を開きます。

  2. 詳細収録を設定します。

    収録時間
    30秒
    収録間隔(休止時間)
    0秒
    収録回数
    1回
    開始時間
    即時
    詳細収録で30秒・1回・即時開始を指定した設定例。
    詳細収録で30秒・1回・即時開始を指定した設定例。 画面を拡大 →
  3. 「この設定で収録」を押します。

    「この設定で収録」を押すと収録を開始します。
    「この設定で収録」を押すと収録を開始します。

手順2 収録の終了を確認する

  1. 状態表示で、30秒の収録が終了したことを確認します。

  2. 収録後も受信は続きます。受信も終了するときは「停止」を押します。

  3. 収録データを開いて内容を確認します。

応用2 / 開始時刻

指定した時刻に収録を開始する。

ストリーミング収録を開始する時刻、または開始までの秒数を指定します。

手順1 開始時間を設定する

  1. 受信中に「詳細収録」を開きます。

    詳細収録ダイアログ全体。収録時間・収録間隔・収録回数・開始時間を設定します。
    詳細収録ダイアログ全体。
  2. 「開始時間」で「絶対時刻」を選び、「絶対時刻」に当日中の、現在より後の時刻を指定します。

    P3-CAPTの実GUIで開始時間に絶対時刻を選んだ設定例。時刻は撮影時のものです。
    絶対時刻を選んだ設定例。時刻は撮影時のものです。 画面を拡大 →
  3. 開始までの秒数で指定する場合は、「開始時間」で「相対時間後」を選び、「相対遅延」に待ち時間を指定します。この例では10秒です。

    P3-CAPTの実GUIで開始時間に相対時間後、相対遅延に10秒を指定した設定例。
    相対時間後・相対遅延10秒の設定例。 画面を拡大 →

手順2 収録を開始する

  1. 収録時間を30秒、収録回数を1回に設定し、「この設定で収録」を押します。開始時間は手順1で選んだ方を使います。

    P3-CAPTの詳細収録ダイアログにある「この設定で収録」ボタン。
    「この設定で収録」ボタンの位置。
応用3 / 繰り返し収録

一定の間隔で、繰り返し収録する。

ストリーミング収録の収録時間・収録間隔・収録回数を指定し、下図のように収録します。

GUIの「収録間隔」は、収録終了から次の収録開始までの休止時間です。この例では5秒収録し、5秒休止します(収録開始から次の開始までは10秒)。

収録
5秒
休止
5秒
収録
5秒
休止
5秒
…

手順1 収録時間・収録間隔・収録回数を設定する

  1. 受信中に「詳細収録」を開きます。

  2. 以下のように設定します。

    収録時間
    5秒
    収録間隔(休止時間)
    5秒
    収録回数
    10回
    開始時間
    相対時間後
    相対遅延
    10秒
    10秒後に開始し、5秒収録・5秒休止を10回繰り返す設定例。
    10秒後に開始し、5秒収録・5秒休止を10回繰り返す設定例。 画面を拡大 →

手順2 収録を開始する

  1. 「この設定で収録」を押します。

    10秒後に開始し、5秒収録・5秒休止を10回繰り返す設定例。
    10秒後に開始し、5秒収録・5秒休止を10回繰り返す設定例。 画面を拡大 →
応用4 / プレトリガ

収録操作前の信号も収録する。

受信中の信号を蓄え、「収録」をオンにした時点より前の信号も収録します。

例えば「10秒前まで残す」設定でも、受信開始から3秒しか経っていなければ、過去の信号は3秒分しかありません。10秒分を残すには、先に10秒以上受信しておく必要があります。

信号を自動検出して収録を開始する機能ではありません。

収録操作前の10秒収録操作後

手順1 プレトリガを設定する

  1. 受信を開始する前に「開始」を開き、プレトリガを設定します。

    プレトリガ
    オン
    保持する時間
    10秒
    プレトリガ10秒の設定例。
    プレトリガ10秒の設定例。 画面を拡大 →

手順2 受信を開始して信号を蓄える

  1. 以下の設定で受信を開始し、保持時間(10秒)以上、受信を続けます。

    収録時間
    連続
    収録
    オフ
    受信開始前は「収録」をオフにします。
    受信開始前は「収録」をオフにします。

手順3 収録を開始する

  1. 「収録」をオンにすると、操作前のデータを含めて収録します。

    受信中に「収録」をオンにする操作箇所。
    受信中に「収録」をオンにする操作箇所。
応用5 / ファイル分割

収録データを複数のファイルに分ける。

長時間収録では、ファイルサイズが大きくなります。分割間隔を指定すると、その間隔ごとにファイルを分けて保存します。

分割したファイルは、連番付きのファイル名で出力先フォルダーに保存されます。

60秒の収録を、10秒ずつ6ファイルに分割
収録
10秒
収録
10秒
収録
10秒
収録
10秒
収録
10秒
収録
10秒

手順1 収録時間・分割間隔を設定する

  1. 「開始」を開き、収録時間と分割間隔を設定します。

    収録時間
    60秒
    分割間隔
    10秒
    60秒の収録を10秒ずつ分割する設定例。
    60秒の収録を10秒ずつ分割する設定例。 画面を拡大 →

手順2 収録を開始する

  1. 「実行開始」を押します。

    ファイル分割の開始ダイアログにある「実行開始」ボタンと「キャンセル」ボタン。
    「実行開始」ボタンの位置。

補足 収録の開始・繰り返し・プレトリガ・ファイル分割の対応条件

応用2〜5の対象方式と使用条件
機能対象方式使用条件・併用制限
絶対時刻ストリーミング収録当日中の、現在より後の時刻を指定します。「開始時間」で「絶対時刻」を選びます。「相対時間後」とどちらか一方を選びます。
相対時間後(相対遅延)ストリーミング収録「開始時間」で「相対時間後」を選び、「相対遅延」に待ち時間を指定します。「この設定で収録」を押して開始指示が受け付けられると、指定秒数後に収録が始まります。「絶対時刻」とどちらか一方を選びます。
時間・回数を指定する繰り返し収録ストリーミング収録継続受信中に、収録時間・収録間隔(休止時間)・収録回数を指定してファイルへ保存します。プレトリガとの併用はできません。
プレトリガストリーミング収録事前に有効にして継続受信・蓄積し、時間を区切らず連続収録を開始する場合に使用します。時間・回数を指定する繰り返し収録との併用はできません。
ファイル分割ストリーミング収録収録時間を指定する場合に使用します。収録を休止せず、保存先ファイルを分けます。

本体メモリ方式の収録時間・回数の設定は、本体メモリの収録操作をご覧ください。

時刻指定は当日中の、現在より後の時刻に対応します。指定時刻は開始タイミングを設定するもので、開始精度や複数機器の同期精度を保証する値ではありません。必要な同期条件は構成とともにご相談ください。

応用6 / 範囲選択・繰り返しRF再生

収録データの再生範囲を選択して、繰り返しRF再生する。

ここでは基本4とは別に、N310のRX CH2で30秒・1.25 MS/s収録したデータを使います。

手順1 再生する範囲を選ぶ

  1. 基本4と同じ操作でこの収録データをTXソースに指定し、「送信範囲設定」を開きます。

    P3-CAPTでCH2の30秒の収録データを開いた範囲選択前の画面。開始0秒、終了30秒。
    範囲選択前。開始0秒・終了30秒の状態。 画面を拡大 →
  2. シークバーで位置を合わせ、「開始位置設定」「終了位置設定」を押します。

    「終了位置設定」を押すと、表示中のフレームの末尾が終了位置になります。

    シークバーと開始位置・終了位置の設定ボタン。
    シークバーと開始位置・終了位置の設定ボタン。 画面を拡大 →
  3. 以下の範囲を選び、「OK」で確定します。

    開始位置
    0.200秒
    終了位置
    0.700秒
    再生時間
    0.5秒
    同じCH2データで開始0.200秒・終了0.700秒を選択した画面。
    範囲選択後。開始0.200秒・終了0.700秒。 画面を拡大 →
    開始・終了・再生時間を確認して確定します。
    開始・終了・再生時間を確認して確定します。

手順2 繰り返しRF再生する

  1. 送信条件を確認します。

    送信チャネル
    CH0
    中心周波数
    2 GHz
    Tx帯域幅
    1 MHz BW
    IQレート
    1.25 MS/s
    送信ゲイン
    0 dB
    この範囲選択例の送信条件。2 GHz・0 dB。
    この範囲選択例の送信条件。2 GHz・0 dB。
  2. 「開始」を開き、以下の設定をして「実行開始」を押します。

    再生を繰り返す
    オン
    「再生を繰り返す」を選んだ開始画面。
    「再生を繰り返す」を選んだ開始画面。 画面を拡大 →

手順3 状態を確認して停止する

  1. 状態表示でRF再生の動作を確認します。

    選択した0.5秒を繰り返しRF再生している状態。
    選択した0.5秒を繰り返しRF再生している状態。 画面を拡大 →
  2. 評価が終わったら「停止」を押します。

    RF再生中の「停止」ボタンの位置。
    RF再生中の「停止」ボタンの位置。
応用7 / 同時収録・RF再生

RF再生しながら、受信中の信号を収録する。

画面例では、応用6で選んだ0.5秒の範囲をTX CH0から繰り返しRF再生しながら、RX CH2の信号を収録します。N310・中心周波数2 GHz・IQレート1.25 MS/s・TXゲイン0 dB・RXゲイン30 dBの例です。

手順1 受信側と送信側を設定する

  1. 実行を停止し、使用方向を設定します。

    使用方向
    双方向
    使用方向の選択肢。「双方向」を選びます。
    使用方向の選択肢。「双方向」を選びます。
  2. 受信側と送信側で、使用するチャネル・方式・条件を設定します。

  3. 送信側を以下の設定にし、RF再生する収録データを選びます。

    TXソース
    ファイル

手順2 RF再生と収録を行う

  1. 「開始」を開き、受信・送信の実行対象を確認して開始します。

    同時送受信の開始画面。RX・TXともストリーミング、TXソースはファイル、再生の繰り返しがオン。
    RX・TXを同時実行する開始画面。TXソースはファイル、再生の繰り返しはオン。 画面を拡大 →
  2. 受信と送信の状態を確認し、受信側の「収録」をオンにします。

    N310でファイルRF再生とRX CH2の収録を同時に実行中の画面。状態表示はRx収録中・Tx実行中。
    ファイルをRF再生しながらRX CH2を収録中。左が受信、右が送信。 画面を拡大 →
  3. 終了時は「収録」をオフにし、「停止」を押します。

対応する方式の組み合わせ・チャネル数は、機種・FPGA・PC構成によります。

参考:生成した試験信号を送りながら収録した画面

以下はファイルのRF再生ではなく、生成波形をTX CH0から送り、RX CH2で受信・収録した例です。中心周波数2 GHz・1.25 MS/s・TXゲイン0 dB・RXゲイン30 dBで取得しています。

左は受信CH2、右は生成波形を送信するCH0のモニター。
左は受信CH2、右は生成波形を送信するCH0のモニター。 画面を拡大 →
遠隔操作・データ取り出し

遠隔操作と収録データの取り出し

リモートデスクトップで操作する

機器側PCではデスクトップ共有が有効です。手元のPCからリモートデスクトップで接続すると、機器側PCの画面を表示して収録再生ソフトウェアを操作できます。

P3-CAPTのUbuntuデスクトップ。左側にUSRP TxRxの起動アイコン名、中央に通常サイズの収録再生ソフトウェアの送受信設定画面が見える。
リモート接続先のUbuntuデスクトップで、収録再生ソフトウェア「USRP TxRx」の設定画面を開いた例。アプリは待機中です。

ネットワーク経由で取り出す

  1. 機器側PCではSambaによるネットワーク共有を利用できます。手元のWindows PCでエクスプローラーを開き、機器側PCの共有フォルダーに接続します。接続先や共有名は導入構成により異なります。

    機器側PC → ネットワーク → 手元のPC

    Windowsのエクスプローラー。アドレスバーにネットワーク上の192.168.0.85、data、収録日時のフォルダーが表示され、その中にDATファイルとINIファイルが並んでいる。 共有先のアドレスバー。192.168.0.85、data、収録日時のフォルダー。 同じフォルダーにあるIQデータのDATファイルと設定情報のINIファイル。
    Windowsでネットワーク共有の収録日時フォルダーを開いた例。アドレスバーと、同じ画面にあるIQデータ(.dat)・設定情報(.ini)を示しています。
  2. 収録日時のフォルダーから、IQデータ(.dat)と設定情報(.ini)を手元のPCへコピーします。

外付けSSDで取り出す

収録データは大容量になるため、取り出しには高速な外付けSSDをお勧めします。各機種ページで紹介しているオプションの外付けSSDもご検討ください。

機種ページのオプションで紹介している、USB-Cケーブル付き外付けSSDのイメージ画像。
オプションの外付けSSD(イメージ画像)。
  1. 機器側PCに外付けSSDを接続し、収録データをコピーします。

    機器側PC → 外付けSSD → 手元のPC

  2. コピーが完了したら安全に取り外し、手元のPCへ持ち出します。

どちらも、IQデータ(.dat)と対応する設定情報(.ini)を一緒にコピーします。

対応条件・ご相談

使い方に合わせて、構成をご案内します。

収録したい信号と、再現したい試験をお聞かせください。

周波数・帯域幅・チャネル数に加え、収録時間やタイミング、RF再生の使い方から、USRP・PC・SSDを組み合わせてご提案します。

画面・設定例は機種やソフトウェアのバージョンにより異なります。各機種の帯域・チャネル数・同時動作の対応範囲は、機種別ページでご確認ください。