帯域幅もチャネル数も、
あなた仕様に
すぐに使える
RFキャプチャプレイバック
RF収録再生システム
必要なのは送受信部(USRP)を選ぶだけ。
お客様の用途に合わせた構成で、すぐに使える状態でお届けします。
構成例を確認する
こんなお悩みありませんか?
市販のRFキャプチャプレイバック(RF収録再生システム)では満たせない仕様や要求のお悩み、ありませんか?
要件に合う製品が見つからない
市場にある製品では、お客様の特定の要件を満たせないことがよくあります。
特に専門的な用途では、既製品では対応できないケースが多いです。
帯域やチャネル数が不足/不要な機能が多い
必要な帯域幅やチャネル数が足りない、または逆に不要な機能が多すぎて無駄なコストがかかっているケースがあります。
将来の拡張性がない
現在の要件は満たしていても
将来的な拡張や変更に対応できない製品が多く長期的な投資として不安があります。
USRPなどを組み合わせても安定動作しない
自社で機器を組み合わせても、安定した動作環境を構築するのは専門知識と時間を要する難しい作業です。
手持ちのUSRPを活用したい
身の回りにあるUSRPを活用しませんか?
過去の実験で使用したUSRPや前任者のUSRPが余っていたらチャンスです。遊休資産を活用しましょう!
解決するのは「構成選択型システム」
弊社は、すでに完成したRFキャプチャプレイバックをベースに、お客様の用途に合わせてUSRPやPC構成を選定します。
選び終われば、そのまま動作が確認された状態でお届けします。
選べるUSRP
周波数帯域・帯域幅・チャネル数・位相同期などに対応したUSRPを、お客様の要件に合わせて選択できます。
完成品ベース
PC・SSD・NIC・ソフトウェアは最適化済みで、すぐに使える状態でお届けします。システム構築の手間や時間はありません。
検証して納品
出荷前に徹底的な動作確認を行い、安定した状態でシステムをお届けします。導入後のトラブルを最小限に抑えます。
構成 ①
~48MHz BWまでの収録再生
帯域幅が48MHz以下のキャプチャプレイバックは、ノートPCでも十分な性能を発揮します。持ち運びが容易で、フィールドでの測定にも適しています。
十分なRF性能
  • 最大 48 MHz帯域を1チャネルで収録再生
  • 最大 24 MHz帯域を2チャネル同時に収録再生
  • 右旋/左旋や垂直/水平など、2系統アンテナを同期して収録再生

ノートPCと外部電源不要なUSRPで軽快なフットワーク
  • USRP BシリーズはUSB給電なのでACアダプタが不要です(*1)
  • USRP B210なら位相同期した2chの収録と再生が可能です
  • 48MHz BWなら約50分, 20MHz BWなら約2時間のデータを保存可能です(*2)
*1 : USRP B200/B210でGPSDO搭載時はACアダプタが必要です。B210で2ch同時使用時にもACアダプタの使用を推奨しています。
*2 : ノートPCに1TB SSDが搭載されており、800GBの空き容量が利用可能な状態で収録を実行した場合
構成 ②
~合計 400MHz BWまでなら小型PCで
より広い帯域幅のキャプチャプレイバックは、小型PCと高性能USRPの組み合わせで対応します。
容積3.9LのコンパクトなサイズのPCながら、高い性能を発揮します。
  • N310なら外部LOを入力することで、位相同期に対応します(*1)
  • N321なら内部にLO発信器と分配器を搭載しており、複数のN321/N320に分配し複数台で位相同期して動作させることが出来ます
1 : 位相同期は外部からLO入力に中心周波数の2倍の周波数を入力する必要があります。入力可能な範囲は600M~8GHzで利用可能な中心周波数は300M~4GHzとなります
2 : PCに合計 8 TB のデータ収録用 SSD が搭載されており、空き容量も 8 TB 全て利用可能な状態で、合計400MHz BW収録を実行した場合
構成 ③
~合計800MHz BWまでなら
ワークステーションで
現在開発中のため、収録可能な最大帯域幅はお問い合わせください。
最大級の帯域幅が必要な場合は、ハイエンドワークステーションと最新のUSRP X410を組み合わせることで、最大800MHzの帯域幅を実現します。
動作検証済みの安心構成
システムの各コンポーネントは厳選され、最適化されています。安定した長時間の運用を実現するために、以下の要素を徹底的に検証しています。
広帯域対応PC
要求される帯域幅に対応できる処理能力を持つPCを選定。データ処理のボトルネックを解消します。
ベンチマーク済み高速SSD
大容量データの高速書き込みに対応する、ベンチマークテスト済みの高性能SSDを採用しています。
高速イーサネットカード
USRPとの安定した高速通信を実現する、最適なイーサネットカードを選定しています。
最適化済みソフト
キャプチャプレイバックソフトウェアは、システム構成に合わせて最適化済み。高い安定性を確保しています。
チューニング済みLinux
リアルタイム性能を最大化するために、カーネルを最適化したLinuxを採用しています。
アンテナと電源を
つなぐだけで開始
  • PCとUSRPは接続・設定済みでお届け
  • GUIから帯域・チャネルを選んで収録ボタンを押すだけ
  • スタートアップガイド付きで初めての方でも安心
専門知識がなくても、箱から出してすぐに使い始めることができます。
複雑な設定や調整は不要で、測定や実験にすぐに取り掛かれます。
GUIで簡単操作
直感的なグラフィカルユーザーインターフェースで、複雑な操作を簡単に行えます。コマンドラインの知識は不要です。
収録機能
中心周波数・チャネル・帯域を選択して収録開始ボタンを押すだけ。複雑なコマンドは必要ありません。
再生機能
再生ファイル・繰返しオプションを選択して再生開始。収録したデータを簡単に再生できます。
ステータス表示
バッファ状況・警告表示などのシステム状態をリアルタイムで確認できます。
Linuxを意識せず操作可能
システムの内部ではLinuxが動作していますが、ユーザーはLinuxの知識なしで操作できます。
  • Windows/Macからファイル共有&リモートデスクトップで簡単アクセス
  • 収録データはThunderbolt 4の外付けSSDへ高速転送が可能
  • 普段使っているOSから直感的に操作できる環境を提供
Linuxの専門知識がなくても、普段使い慣れたWindowsやMacの環境から、システムを簡単に操作できます。
収録データを即座に確認
収録したIQデータは、データビューアソフトウェア (Windows版) で即座に確認し、視覚的に分析できます。
データビューアソフトウェア(Windows版)は無償です。
直感的なインターフェースでRF信号の特性を素早く把握し、実験や検証のサイクルを短縮できます。
Windowsでサクッと確認
データビューアはWindows専用アプリです。キャプチャプレイバックシステムのLinux上では動作しませんが、ファイル共有が有効であれば共有フォルダのIQデータを直接読み込めるため、巨大なデータファイルを手元のPCに転送しないでスムーズに確認できます。
マルチチャネル表示
最大8chまで同時に時間波形とスペクトラムを一目で確認でき、複数チャネルの信号分析を効率的に行えます。
収録中のデータをMATLAB/Pythonに渡す
収録中のIQデータは、間欠的に MATLABやPythonスクリプトへ受け渡すことができます。これにより、収録と並行してお好みの言語で信号処理やアルゴリズムの検証を行うことが可能です。
1
収録と解析を並行して実施できる
IQデータを収録しながら間欠的にMATLABやPythonへ渡せるため、収録中でも信号処理や検証をすぐに行えます。
※受信のみでファイルを保存しないモードもあります
2
好みの環境で柔軟に解析可能
MATLABやPythonといった既存の解析環境を活用でき、手持ちのツールやコード資産をそのまま利用できます。
お客様は追加コストなしにRF信号の間欠的な分析や、特定の要件に合わせた高度な信号処理を柔軟に実現できます。
カスタマイズ・技術相談OK
標準構成だけでなく、お客様の特定の要件に合わせたカスタマイズも可能です。技術的な相談にも対応しています。
台数、帯域、チャネル、保存形式など対応
USRPの台数、同期方式、特定の帯域幅やチャネル数、データ保存形式など、お客様の要件に合わせたカスタマイズが可能です。
開発・調査・展示会用途も可
研究開発だけでなく、フィールド調査や展示会デモンストレーションなど、様々な用途に合わせたシステム構成を提案します。
実績例
これまでに様々なお客様のニーズに応えてきた実績があります。以下は、当社のRF収録・再生システムの導入事例の一部です。
ノートPC+B210で20MHz×2ch収録・再生
自動車の研究機関向けに、ノートPCとUSRP B210の収録システムを提供しました。手元に届いてすぐに稼働できるので、忙しい研究員の手間をとることがありませんでした。
ロケット地上局の開発と最適化でも使われる
ノートPCとB210の組み合わせはフットワークが軽く、客先で使用中の別メーカのRFキャプチャ装置から出力したRF信号を収集。それを再生し疑似信号とすることでロケット地上局の開発にも有効活用されています。
位相同期も可能なN310で最大400MHz BW収録再生
情報通信の研究開発機関向けに、最大400MHz BWの収録再生システムを構築。N310を使い外部LOで位相同期可能なシステムで、モバイルアプリケーション実証環境にて屋外実験に活用されます(予定)。
よくある質問(FAQ)
RFキャプチャプレイバック(RF収録再生システム)についてよくいただく質問と回答をまとめました。
基本
Q. RFキャプチャプレイバックとは?
A. 英語では"RF Capture & Playback"とも呼ばれ、日本語では「RF収録再生システム」や「RFレコーダー」などと呼ばれています。受信したRF信号をIQデータの形で収録し、収録したデータをアップコンバートして出力することで再生を行います。
Q. RFキャプチャとは何ですか?
A. RF信号をUSRPでサンプリングし、IQデータとしてPCに保存することです。
Q. 再生(プレイバック)はできますか?
A. はい。収録したデータをそのままUSRPがアップコンバートしてRF信号として出力します。複数チャネルの同時再生にも対応しています。
Q. どのUSRPが使えますか?
A. 要件に応じてB200/B210、X310、N310/N321、X410、X440などから選べます。最大帯域幅とチャネル数は各USRPによって異なりますので、各構成例のページでご確認ください。
Q. 手持ちのUSRPがあります。これを使用することはできますか?
A. はい可能です。ただし下記の「UHDのバージョンは固定ですか?」にあるようにUSRPのファームウェアのバージョンは固定されていますので、お手持ちのUSRPのファームウェアのバージョンも同一にする必要があります。この作業は弊社で行いますので、お手持ちのUSRPを弊社にお送り頂き弊社でセットアップと動作確認の上、ご返送・納品いたします。
*ファームウェアのバージョンを更新することで、お客様がお使いの他のソフトウェアが動作しなくなる可能性があります。
操作・UI
Q. GUIは英語ですか?
A. 日本語UIに対応しております。
Q. 操作は難しくないですか?
A. アンテナと電源をつなぎ、GUIで帯域・チャネルを選んで「収録」ボタンを押すだけで開始できます。
Q. Linux知識は必要ですか?
A. 特に必要ありません。Windows/Macからファイル共有やリモート操作も可能です。
性能・安定性
Q. 長時間動作しても途中で止まりませんか?
A. 安定性に関しては構成毎に「動作状況テスト結果」を公開しております。通常は「動作状況テスト結果」に準じる動作を行いますが、例外的に収録が間に合わなくなる場合もございます。
Q. 同期は可能ですか?
A. PPS同期やMIMO構成など、用途に応じた同期方法を提供します。
Q. 帯域やチャネル数は変更できますか?
A. はい。GUIから選択可能で、USRPの構成によって柔軟に対応します。使用するチャネル数は、すべてのチャネルを使用することも、Ch0, Ch3のように特定のチャネルだけを使用する設定が出来ます。
USRP関連の詳細質問
Q. 複数チャネルをもつUSRPの各チャネル間は同期していますか?
A. はい。同一USRP内の各チャネル間は同期しており、同一クロックでサンプリングされます。
Q. 複数台のUSRPを同期させることは出来ますか?
A. 複数台のUSRPを同期させる場合、OctoClockと呼ばれるPPSおよび10MHz基準信号発信源(オプション)を用いて行います。USRP間でサンプル単位の同期が可能です。具体的な位相誤差はモデルやクロック源に依存します。
Q. 複数USRPを組み合わせた大規模構成はできますか?
A. 台数によって利用可能な最大帯域幅とチャネル数の制限がございますのでご相談ください。
Q. PCやUSRPの温度管理は必要ですか?
A. 長時間の広帯域動作では本体温度が上昇するため、動作環境の温度調整をするなどの冷却対策を推奨します。
Q. UHDのバージョンは固定ですか?
A. はい。使用するUSRPのファームウェアのバージョンは、納品時点で動作検証済みのバージョン(2025年時点ではUHD 4.8)を使用します。
Q. RFフロントエンドの外付け機器(LNA, Filter, ATT)は接続できますか?
A. はい。必要に応じて外部に接続することは可能です。
拡張・カスタマイズ
Q. MATLABやPythonからデータを扱えますか?
A. 収録中のデータを直接MATLAB/Pythonに渡すことが可能です。
Q. どのようなファイルで保存されますか?
A. バイナリファイルで保存されます。Int16の値がIQIQIQIQ・・・の順番で並んでいます。
Q. カスタマイズは可能ですか?
A. 帯域幅、チャネル数、保存形式、インターフェースなど、ご要望に応じて対応します。
Q. USRPのFPGAはカスタマイズできますか?
A. 標準構成での動作保証が基本ですが、ご要望に応じてFPGAイメージのカスタマイズも可能です。
Q. 展示会や研究開発用途にも使えますか?
A. はい。開発、調査、実証実験、展示会デモなど幅広く活用可能です。
お問い合わせ
お見積りは、各構成のページからご依頼ください。
RF収録・再生システムについて、詳細な情報や技術的なご相談をご希望の方は、以下の方法でお問い合わせください。専門のエンジニアが丁寧にご対応いたします。
お問い合わせフォーム
Webサイトのお問い合わせフォームから、ご質問やお見積り依頼を受け付けています。
技術相談
具体的な技術相談も歓迎します。お客様の用途に最適なシステム構成をご提案いたします。